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  1. unohiromi
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情熱は、人に見せる前に、自分で使え。

情熱は、人に見せる前に、自分で使え。

「これをやりたい」と熱く語る。

聞いている人も頷く。
「すごいね」「応援するよ」と言われる。

で、帰宅した頃には、なぜか少し満足している。
まだ何も始めていないのに。

人類の脳は、拍手を前払いされると、工事前に竣工式を始めるらしいw

情熱を「やる気の高さ」や「熱量の表現」だと思うと、それは他人に見せるものになる。

大きく語る。
強く断言する。
眠らず動く。
周囲を巻き込む。

でも情熱は本来、対人コミュニケーションの材料より先に、セルフコミュニケーションの燃料なんだよ。

内側から立ち上がった熱に、意識が方向を渡す。

明日の予定へ。
一回の練習へ。
断るべき誘いへ。
誰にも見られない修正へ。

熱は、外へ放てば光になる。
自分の仕事へ通せば推進力になる。

どちらも必要だが、順番を間違えると、明るいのに前へ進まない。

焚き火を囲んで夢を語り、翌朝、その焚き火で計画書まで燃えている。

ま、暖かかったなら全部無駄ではないがw

情熱が危ういのは、強いからではない。
強い感情を「正しい方向の証明」にしてしまうからだ。

こんなに熱くなれるのだから、これは運命だ。
眠れないほど考えているのだから、今すぐ決断すべきだ。
反対する人がいるほど、自分は本気だ。

いや、そうとは限らない。

アクセルを深く踏んでいることと、目的地へ近づいていることは別である。
ハンドルを握らずにアクセルだけ褒めると、情熱は成長エネルギーではなく、事故の実況中継になる。

必要なのは、冷めることではない。
熱を扱える温度まで自分を育てることだ。

ヒートアップできる。
クールダウンもできる。
そのうえで、まだやると決められる。

情熱の純度は、熱狂している夜より、少し冷めた翌朝に分かる。

話したいのを一晩だけ保留して、小さな行動に変える。
日程を置く。
一回やる。
記録する。
修正する。

そうやって情熱を、自分との約束に変換する。
守った約束は、自己信頼残高として自分に残る。

もちろん、誰にも話すなという意味ではない。
専門家や仲間へ話すことで、熱に輪郭や方法が与えられることもある。

ただ、相手の驚きや拍手を、実行の代用品にしないことだ。

承認が欲しいのは悪くない。
人は他者との関係の中で生きている。

でも、拍手がないと消える火なら、それはまだ君の情熱というより、他人から借りた暖房かもしれない。

君の情熱はいま、誰かに見せる光になっているだろうか。
それとも、君自身を一歩動かす熱になっているだろうか。

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