ある日、師匠は夢をみた・・・
夜中、師匠は飛び起きて、眠っている弟子たちをたたき起した
師:「こんな夢をみたんだ!誰かこの謎を解くのじゃ!!」
それはこんな夢だった。
ツボ(壺)に入っていたガチョウの卵が、そのまま孵化してしまった。
このまま、放っておいたら、ヒナのガチョウは死んでしまう。
しかし、そのヒナのガチョウは、ツボから出るには、大きすぎた。
だから、ガチョウをツボから出すためには、ツボを破壊するしかないのだが、そのツボは非常に高価なもので、とても割るという決断はできなかった。
師:「いったい、ワシはどうすれば…、、弟子たちよ、さぁこの謎を解くのじゃ!」
そういって、錯乱した師匠は、弟子達を殴り始めた。
そこで弟子達は、一生懸命、頭を使って、何か方法は無いか、考え始めたのだが、どう考えても、うまい方法は見つからなかった。
しかし、師匠は「何を考えておる!グズグズするな!!バカモン!!」と決して弟子たちを許さず、「なんとかしろ!」と殴り続けた…。
どんなに考えても、ガチョウを助けるためには、やっぱりツボを壊すしかない。
でも、ツボは壊したくない。
でも、ツボを壊さなければ、ガチョウは死んでしまう。
でも、ガチョウを助けてあげたい。
結局、どう考えても、同時に両方を救うことはできない。
来る日も来る日も師匠は弟子たちを殴り続けた。
しかしある日、堪りかねた弟子の一人がとうとう立ち上がり、
弟子たちを殴る師匠を想いっ切り殴り返し、、
そして、こう叫んだ!!
「ガチョウは外だ!!」
すると、師匠はこの弟子に向かって言いました。
「よく気がついたぞ。お前を後継者にしよう」