Use it or Lose it.
使えば強化され、使わないなら消えてなくなる…
なんのこっちゃ、ですねよ笑
ま、聞いてください。
(ちょっと長いですが、場合によってはあなたの人生が変わる記事です。じっくり丁寧に読んでみてください)
なぜ「メタ認知」ができないんだろう・・・
これは実用心理学を教え始めてすぐの頃に抱き始めた疑問でした。
PCMでは、メタを「いっこ外側」、認知を「知覚し意味づけすること」と、つまりメタ認知は「(対象を)いっこ外側から知覚し意味づけすること」と教えてきているわけですね。
ところが、
これがなかなか、実践できない生徒さんがいる。
どうしてもうまく実用できない生徒さんがいる。
「そうか、いっこ外側か。なるほどそこから対象を観察するのだな。確かにそれは大切なことだ。」
言葉のレベルではよく理解できた、なるほどそうか、とコメントされる。しかしながらまた次の授業でお聞きする悩み事や相談事、当該生徒さんの目の前の現実空間で背負ってしまった問題や行き詰まりの報告。
それらのほとんど、いやほぼ全ては「メタ認知」さえ実践できたなら文字通り「問題ではなくなる」はずなのにそう簡単にはいかない様子。
ならば、と「メタ認知」を体得するための方法その1その2その3その4・・・、これもあれもそれもどれも、ありとあらゆる理論や技術はメタ認知を獲得実践せんが為のツボとコツ、はたまた秘策、あるいは奥義をこれでもかと教え続けてきているわけです。
そんなものはナンボでも思いつきますし、いくらでも語って聞かせる理論や技術がある。
絶対教え切る。絶対わかってもらう。絶対身につけてもらうのだという信念の下、
「いや、前にも伝えたメタ認知を別の角度で解説するなら・・・」
「このことは2000年前から語り続けておりますが、メタ認知という構造理解を・・・」
「カルマヨガとラージャヨガ・・・、そこを行ったり来たりするためのジュナーナヨガとバクティヨガと・・・」
「・・・・」
「ガチョウは外だ!!」
教えるアプローチの質量転換が起こり、有用無用の説明原理の仕分けや洗練によって、今や生徒さんひとりひとりお互いそれぞれが持っている全く固有の「メタ認知理解点(突破口)」みたいなものが手に取るように判ります。
これに伴い生徒さん側においても、メタ認知がパッと飲み込めて日々の現実空間に発展的に応用できるようになる。メタ認知におけるトレーニングとしてのクオリティは、それはそれはもう、開講初期(2006年~2009年頃)に比べれば雲泥の差と言えます。
しかし、
しかし、です。
それでは100人の学習者がいれば100人全員が、言葉のレベルではなく身に付いたというレベルでメタ認知ができるようになるのかと言えば、
それは、どうやらそうはいかないのですね。
100人のうち5人か、はたまた10人程度か、、、あるいはもうちょっと多いか・・・、やっぱりどうしてもメタ認知ができていないと見受けざるを得ない生徒さんがいる。
なんでなんやろぅ・・・
あなたは、これ、何故だと思います?
実は、これについての「もはや完璧な答え」があります。
それが冒頭に書いたヤツですね。
Use it or Lose it.
使えば強化され、使わないなら消えてなくなる…
特に最近の神経科学の世界で、しきりに語られることになったひとつの真理です。
はい、脳ミソの話です。
脳に1100億個強あると言われる神経細胞。その神経細胞同士のつながり(シナプス結合)の数はもう数え切れない天文学的な数字になります。
とにかく星の数ほどある脳神経細胞は、四六時中活動するが故に、臓器の中でもことさらに燃費が悪い。
消費するカロリーの量が半端ないのです。
脳ミソの容積は身体の20分の1以下なのに、一日に消費するカロリーは身体全体の4分の1~3分の1。大きさが20分の1なら消費カロリーもそれに準じて20分の1にせぇよ、と思いますが、
何分臓器の中では新米で青二才、最も古い臓器のひとつである例えば腸と比べればエネルギー効率的に機能させるという点において完全に落ちこぼれ、しょぼいクズみたいな臓器、これが脳ミソなわけです。
しかし脳ミソ自体がそのエネルギー効率性の悪さついて、まったく改善の努力をしていないわけではありません。あいつはあいつで必死にできることをやっています。
それが、
Use it or Lose it.
ユーズイットオアルーズイット、と読んでくださいね。
これです。
すなわち、脳ミソは、自らの、悪すぎる燃費を改善すべく、自助努力として「ゲシュタルト認識能力」と「Use it or Lose it.」のキャンペーンを実施中なんです。
それこそもう、ホモ属サピエンス種として独立した20万年くらい前からずっとこのキャンペーンを実施し続けています。
ゲシュタルト認識能力の説明は別の機会に譲るとして、Use it or Lose it. つまり、何度も上記していますが、「使えば強化され、使わないなら消えてなくなる…」という機能を有し、常に毎日毎日このアプリをバックグラウンドで起動しつづけています。
脳のどの部位でもいいですが、もしその部位を全然使わないことがあるなら、脳はその部位を消滅させます。文字通り、物理的に失くしてしまうのです。
使ってへんねんから、ここ、要らんやろ?捨てとくしな。
と。
これにて消費カロリーの莫大さを少しでも軽減させるのだ、と。
燃費悪すぎるポンコツ臓器の汚名返上とばかりに、ほら、使ってへんところを使ってへんくせにずっと存在させるなんてことはしてへんで、と。
使ってへんところは、ちゃんと機能停止し、そればかりかゴミとしてちゃんと捨て去ってますよ、と。
脳ミソにこういう機能があることが、ここ20年くらいの間に、証明されてきたのです。
え?
これとメタ認知が一向にできない人と、どう関係があるのかって??
え?
ありまくるやん。
メタ認知は、脳ミソの、前頭前皮質の側脳室にある部位「ロストラテラル」を活性化させることで可能になる認知機能です。
ちょうど、両目の外側、コメカミから脳の中心に向かう直線の最初にある脳の部位です。
ここらへんです。(文字だけでわかるかっ!)
そこ(ロストラテラル)が活性化(つまり血液が大量に流れ込み主に酸素が大量供給されている状態)することで、メタ認知ってのができるわけです。
ここらへんね。
(わからんゆーてんねんっ)
しつこいですが、
ロストラテラルが活性化することで、
「(対象を)いっこ外側から知覚し意味づけすること」ができる、と。
わかりましたね。
ところで、
この記事の問題提起は何でしたか??
はい、
どんなけ工夫して教えても、どうしてもメタ認知できない人が一定割合存在するのは何故か、でしたよね。
解りましたね?
つながりましたよね??
そうです。
長年に渡り、それがどういう理由かは知りませんが、メタ認知という機能を活用することなく生きてきた人がいる場合、その人の前頭前皮質の側脳室にあるロストラテラルはどうなってますか?
そうです。脳によって不要認定され、ゴミとして捨て去られています。
消去されています。
文字通り、脳にその部位が ”無い” のです。
無いもんを使えってのは酷な話です。何かの理由で両手が無い人に、手でコップを掴んでお茶を飲みなさいゆうてもできるわけがありません。全く酷な話です。
もうおわかりでしょう。
何らかの理由でロストラテラルが無い人が、5%か10%か・・・、とにかく一定割合で存在するってことですね。
使ってない脳ミソは、その脳自体の機能によって、ゴミとして消去されてしまう。
恐ろしい話です。
今は使ってないけれど、
だけど生まれてから死ぬまでの、つまり生きている人生のどこかで必要になるかも知れないという理由で、その部位を必要になったら使うことができるようにと、温存させておくということは出来ない仕組みになっているのです。
使わなければ消えてなくなる。
必要なタイミングがやってきたとしても、
よし必要になったから、さぁ使おうと思ったとしても、
無いねん笑
無いもんは、どないしたって使われへん・・・・わけです。
はい、ここまでは悪いニュース速報でした。
では、ここからは、明るいニュースをお伝えしましょう。
ちょっと記事を書く時間もなくなってきたので笑、一気に書きますよ。
もう、すぐに終わります。
使わなければ Lose it されてしまう脳神経細胞ですが、、、、
効果的な方法で使い始めれば、
無いんだけど、無理やり使い始めて練習を続けていけば、、、
もう少し厳密に言えば、「無い」はずの脳の関連する脳神経細胞をちょっとずつちょっとずつ刺激して、じっくりじっくり活性化させれば、、
無くなった脳ミソが、、
再生されることも、判明しています!
(はぁ、溜めすぎた・・・w)
だから、上記した5%とか10%の人でさえも、練習を続けていけばどこかの時点で
ロストラテラルが、どんと出現し、
パッとメタ認知できるように、なる!
ということも、科学的に証明されているのです!
あぁ!あぁあああよかった!!
と思ってくださいね。
誰であれ、もちろんあなたも、これから練習すれば、
ちゃんとメタ認知がマスターできます。
無論、効果的な練習方法を選択すれば、ですけどね。
そこで、以下の提案をして、この無駄に長い記事を、尻窄みでおわりたいと思います。
メタ認知、それを司るロストラテラル、
この部位をドバッとガバッと奇跡的に再生させる世界で一番効果的な練習方法を伝授する実用心理学講座。
PCMプロヴィジョナルコース
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その他の開講情報はこちらからご確認ください
では、本日は以上です。